Mother―記憶―

作:梨音


小さい頃の約束・・・

母さんとの思い出・・・

俺は今まで忘れていた・・・けど・・・

アイツの・・・俺の大切な奴のおかげで・・・

思い出すことができた・・・

俺と母さんの大事な約束・・・と記憶・・・


「み〜ゆっ」

「えっ!?彷っ・・・きゃっ!」

「うわっ・・・と、アブねー・・・」

「う〜・・・何よ〜彷徨」

彷徨は、神棚のところで何かをやっている未夢を見かけて話しかけると、未夢もこちらに気づいたらしく振り向く。・・・しかし、振り向いた瞬間未夢はバランスを崩してしまう。そこを間一髪彷徨が抱き止める。そのおかげで未夢自身に痛みはない・・・が・・・

「それはこっちのセリフ・・・。まったく、俺の家の神棚を見たって何もね〜ぞ」

「そっそれは〜・・・って彷徨//////」

「どーした?そんなに慌てて・・・ってうわっ!///」

未夢はやっと自分が彷徨に『抱かれている』状態に気づき、顔を真っ赤にさせる。彷徨も気づいた様で頬をうっすらと赤くさせる。

「とりあえず・・・居間に戻るか・・・//」

「うっうん///」

二人は居間へと向かっていった。しかし、さきほどの出来事もあってか、気まずい状態が続いていた。居間につくとワンニャー・ルゥ・ペポがいた。席に着くとワンニャー達も交えて夢のことや今までやっていたことについて話す。一通り話し終えると彷徨がなにやら考えている。少しの間、周りに沈黙が続いた。その空気に耐えられなくなったのか、ワンニャーが口を開く。

「それにしても不思議なことってあるもんですねぇ。何で小さい頃の彷徨さんが未夢さんの夢に出てきたんでしょうね〜?」

「そんなのこっちが知りたいわよっ!・・・あっそうだ」

「どうしたんです?未夢さん」

未夢は何やら思い出したらしい。ワンニャーは頭に?マークを浮かべている。彷徨も顔を上げる。

「確かね〜、『約束』って言ってたよ。何か大事な約束みたいだった」

「・・・約束・・・母さん・・・神棚・・・そうかっ思い出した!」

「えっ何を!?」

「ちょっと待ってろ・・・」

未夢の『約束』という言葉を聞いて、彷徨は何かを思い出したらしく、居間に未夢達を残しどこかへ走っていった。一分もすると帰ってきたが、手には何かを持っていた。

「未夢・・・ありがとうな」

「何が・・・?」

「約束・・・未夢のおかげで思い出せた」

「えへへ・・・。それより手に持っているのは何?」

「ああこれか・・・」

彷徨は手に持っていた『何か』をテーブルに置いた。置かれた物を見るとそれは・・・両手よりやや大きめの少し古びた箱だった―・・・

続く・・・


やっと書けました二話目!『夢』の次は『記憶』です。久しぶりですよ〜こんなに小説が書けるなんて・・・まぁ文の上手い下手は置いといて・・・(マテ

さて、未夢の『夢』から彷徨の『記憶』について書きました。そして次は彷徨のお母さんこと瞳さんの『宝物』で一応終わります。ここまで読んで分かる人はいると思いますが、実はこの小説、ある一つのことが中心(・・・のハズ)になっているんですよね。まぁそれは次回に回すとして・・・

ここまで見てくださった皆さん!本当にありがとうございます。次で終わると思うので最後まで楽しんでください!


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