作:朴 ひとみ
私と貴方は『血縁者』。
それでも許してくれますか?
貴方に恋するのを。
大阪へ行こう・・・そう、言われた。
なんでも、一族で会食をやるらしい。
行きたくなかったのに
無理やり連れていかれた。
だって。
貴方に会ったらまたこの恋心が目を覚ますでしょ?
貴方は『従兄弟』。
私達の一族は、血縁者との結婚・及び性行為を禁じている。
だから
ただ、想っている
それだけでよかったのに。
貴方はなた私の心を無慈悲に暴こうっていうの?
「久しぶり、未夢。」
一年ぶり。
貴方の笑顔は、変わらない。
「・・・久しぶり、彷徨。」
貴方の名前を、呟いた。
彷徨は大阪に住んでいるのに、関西弁じゃない。
何故なら、
『関西弁より標準語の方が相手にとって分かりやすい』
・・・かららしい。
でも、熱く話してきてついついポロッと出ちゃう関西弁とか聞くと
ついつい、微笑んでしまう。
「・・・・何笑ってるんだよ。」
彷徨がこっちを見てくる。
「フフフ・・・秘密!」
そう言うと、彷徨はまた頬を膨らませた。
あぁ、また膨らんでいく貴方への恋心。
「あ、そうそう、これ。」
彷徨が私に包装された包みを手渡した。
「え・・・?」
まさか
覚えていたの?
「誕生日プレゼントだよ。」
開けると、可愛い写真立て。
「誕生日・・・おめでとう。」
どうして
どうして貴方はそんなに優しくするの?
涙が、溢れてきた。
「み、未夢!?」
彷徨は驚いた声を出す。
同じ血が流れている私達。
それは嬉しいものもあるけど
余りにも悲しくて、切なくて
何度、普通の関係になれたらかと夢見てきたか。
好き
好き
好き
多分、何回言っても言い足りない。
あぁ、私がこの恋を諦めてしまう前に
お願い、そのまま好きと言って抱きしめて。
またまた朴なのですよ、にぱー☆(梨花口調)
実は、これは誰かの実話だったりします。
さぁ、誰でしょうね?フフフ(黒笑)
最初、オリジナルで書こうとしたのですが、「だぁ!」に書き換えました。
なんとなくですよ、なんとなく(汗)