エゴ

作:朴 ひとみ



君がいる ただそれだけでいい

なんて

ただのエゴだと思う。





「眠いなぁ・・・」
未夢は授業中、ふと窓の外を見る。
憎々しい程の光を出している太陽が、まぶしい。

「あぁ・・・そうか。」
小さく呟く。
今日は、愛する人の命日。



















君がもし、あの時手を伸ばさなかったら


私がもし、あの時あんな場所にいなかったら


未来は幸せな方向へと変えられたかもしれない。

そんな意味のない仮定をしていったい何になるのだろうか。
分かっていても、脱け出せない。

多分、人間なんてそんなもの。











君がいる ただそれだけでいい とか

貴方のいない人生なんか意味がない とか

大昔から、どれだけ人は他人を縛りつけてきたか。



















滴り落ちる涙、止まない泣き声、堕ちていく自分。








嘆いても喚いてもあがいても
君が帰ってこないのは決定的事項。







ならば身を任せよう
君がいない世界に。






きっと死を見据えていき明日を不安で生きながらいく人生に意味はない。











だから、最後にこれだけは言わせて



















「さようなら」



















この気持ちを脱ぎ捨てて



ベールを被るのは誰か




またもや朴です。
壁紙と中身が噛み合わない・・orz
これから小説を書くときは壁紙をメインにして書こうと・・・!


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