例えるなら (クリスver)

作:朴 ひとみ




例えるなら、それは蝉。

ずっとずっと地中で待っていて、地上へ出てもすぐに死んでしまう、哀しい生き物。






好きな人ができて。




でも、貴方には恋人ができて。










------ずっとずっと、想っていたのにね。





貴方を見ていると、思い出す。

昨年のあの雪の降る日、たまたま一緒になって帰った日のこと。

貴方はかじかむ手をコートのポケットの中へ入れて。




「大丈夫か?」




君がそう、優しく言うから
別れてすぐ、涙が止まらなくて。



去っていく君の後ろ姿に
ついつい幻影を求めてしまって。


倒れる私に、慰める雪。







もう、夢ばっかり言う年じゃないのかもしれないけれど。



せめて、これだけは赦してほしい。










降ってくる雪を、貴方に重ねて。












「貴方を・・・愛してもいいですか・・・?」












君がもし、これを思い出したなら
それはきっと儚く、咲くことのない幻の夢。


私がもし、これを思い出したなら
それはきっと二度とない、甘くて苦く切ない、叶わない夢。



こんにちわ、朴ひとみです。
9/2がクリスちゃんの誕生日ということで!
書いてみました、初めてのクリスちゃん目線の詩。


・・・誕生日なのに、この扱いって(汗)
ってか、連載サボるなって話ですか。
今書き途中というか、ネタが溢れてきているので・・・!!
ということで、もう少しお待ちを(汗)




ちなみに、クリスverと書いていますが、彷徨verは書かないと思われます(汗)


[戻る(r)]