作:ゆな
「西遠寺くん!私たちが作ったパンプキンパイ、食べてくれる?」
事の始まりはこれだった。
真実の心-1-
オレは断ろうと思った。
しかし、そう簡単に引き下がる女子たちではない。
考えた末にそのパイを食べた、が・・・急に眠気と酔いがオレを襲った。
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数分は経っただろうか。
目を開けてみると周りを大勢の人が囲っていた。100人位か・・・
「さぁ、今日こそは教えてもらうよ。西遠寺くん」
これで分かった。
オレはいままでファンとか言う女子が「好きな人って誰ですか?」
と散々聞かれていた。
確かに好きな人はいるが、口は滑ってもいえない。
臆病かもしれないけど、そういったら
「一緒に住んでるんだから、家族としての好きなんじゃない?」とか、
「勘違いなんじゃない。西遠寺くんがあんな子好きになるわけ・・・」
って言われると想像がつく。
それに妬み、僻みで仲間はずれになるかもしれない。
しかし、今入っていたのはたぶん-真実薬-なんだと思う。
これを飲まされた以上は耳元で言われた名前に対して
必ず何かコメントするんだ。
でも奇跡的にアイツの姿は無い。だから、バレないと思うけど…
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しかし、女子は甘くなかった。
最初はみんなの影に隠しておいて、最後にその子を出す予定だった。
自分であって欲しいとほのかに思ったりしたけど,
きっと好きなのはあの子だから。
だけど本人からきちんと言ってもらわないと納得がいかない。
だからこの最終計画を実行したのだった。
…早く言って私達を納得させて、西遠寺くん!
初小説!
でもゆなは文才力が無いので、この程度しか書けません(泣)
えっと・・・今回気をつけたのは未夢の名前を出さないようにした事。分かりまし
たか? 一応彷徨視点デス。