作:水上うらら
信じてる。
ふっ・・・・・・・・・
目を開けると、おれの部屋の天井が見えた。
いつ・・・・・・・・・・・・・・・寝ちゃったんだっけ・・・
ふぁーあ・・・・・・・・・
ぐるっと部屋を見回す。
今、何時だろう。
・・・・・・・・・3時。
今日は・・・・・・・・・日曜だよな。
え・・・・・・3時? に ち よ う ?!
やばっっ!!!!
おれは急いで未夢の家の電話に・・・・・・
・・・・・・と、思ったけど 携帯に電話を掛けてみる。
Tru ru ru ru......... Tru ru ru ru......... Tru ru ru ru.........
確か、昨日。
未夢からいきなり電話が来て。
『ねっ、彷徨っ、あのねっ・・・・・明日、どーしても会いたいの。・・・デート///しよ?
うん・・・あ、でもわたし 午前中無理なんだぁ・・・部活なの。
じゃぁ、2時半 第一公園で待ち合わせね! うんっ♪ じゃあねぇ〜』
わかった。 いいよ・・・ 笑いながら 二人で交わした約束。
2時半。 ・・・・・・・・・とっくに過ぎてる。
・・・・・・やばい・・・
・・・・・・・・・繋がらない。
何回 掛けなおしても。
・・・・・・・・・繋がらない。
繋がった! ・・・そう思っても いつも 留守番電話の電子音。
・・・・・・・・・どこ行ったんだよー・・・・・・
空を見上げる。 ・・・・・・・・・曇り空。
・・・・・・わかってる おれが悪いって ・・・わかってるけど・・・・・・っ
わかってるけど・・・・・・・・・
もう 電話を掛けるのをやめる。
見つける。
絶対・・・・・・見つけるから・・・・・・
待っててくれよな・・・・・・?
隣の家。・・・・・・・・・・未夢の家のチャイムを押す。
ぴんぽーん ぴんぽーん ・・・・・・・・・
何回押しても出ない。
電気もついていない。
未夢の父さんと母さんは・・・・・・仕事だろう。
じゃあ 未夢は・・・・・・・・・・・・
公園・・・・・・・・・・・・・・?
もし ・・・・・・いなかったら?
他の男と デートしてたら?
やだ・・・・・・・・・やだ!!そんなのっっ!!!
おれは走り出す。
信じてない訳じゃない。
むしろ信じてる。 信じすぎている。
だけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あー もう!!! こんなの・・・・・・言い訳だよな・・・・・・
ごめん 本気で そう 思ってるから
ここから第一公園まではかなり遠い。
その間に、未夢が どこか いってしまったら・・・・・・
はっと おれは 我に返る。
さっきから、こんな想像ばかり。
あー・・・もう やだ。 誰か・・・・・・おれに勇気を下さい・・・
坂道。 上り坂。
遠い。
未夢が遠い。
いつも あんなに 近くにいたのに・・・・・・
離れてたって いつでも 側にいたのに・・・・・・
ほんの少しの距離が怖い。
西遠寺から公園までの距離? ・・・・・・そんなんじゃない
おれと 未夢の 心の距離・・・・・・
怖い。
今まで こんな事 無かったのに・・・・・
でも
信じてる
信じてるから・・・・・・・・・
もうすぐ着く。 もうすぐ届く。
坂道を登れば・・・・・・ 登りきれたなら。
そうすれば 未夢に会える
きっと
きっといるよな?
おまえは そーゆー奴だから。
信じてるから おまえを信じてるから おれのことも信じて・・・
最後の3歩を駆け上がる。
息切れなんて 気付かないまま
もう 雲なんかどっかに吹き飛んでしまった青空にも 気付かないまま・・・・・・
ふっと 視界に 入るのは
少し俯いて ブランコをこいでいる 君の 後ろ姿。
きゅっ と 心が 締め付けられる。
・・・・・・おれが悪い
ごめん。 心で呟く。
近付く 少しずつ ためらいながら
でも 誰よりも大切なんだ・・・・・・
息切れなんて 気付かないまま
もう 雲なんかどっかに吹き飛んでしまった青空にも 気付かないまま・・・・・・
1歩ずつ ゆっくり でも速く 君に近付くんだ・・・・・・
うららの〔題名ひらがなシリーズ〕復活!!・笑
『4つのはーと』まで全部ひらがなで決めてたのに・・・
・・・・・・いつの間に英語に侵されちゃったのでしょう??笑
ちょっと一休みな超短編小説ですいません。
なななななななんと。。。(??)
閲覧回数が10000人を超えました〜〜ぁ!!みなしゃん・・・・・・・ありがとうです。
毎日感動しっぱなし。
・・・よし!
また改めて 『水上うらら』 どうぞよろすぃくお願いします♪