作:山稜
「はらえよ、なっ」 「なにを?」 「家賃」 「へ?」 「だいぶ長いこと住んでんじゃねーか」 「ちょ…ちょっと待ってよ、なんでわたしが彷徨に家賃はらわなきゃならないわけっ?宝晶おじさんになら、まだわかるけどっ」 「家に、じゃ、ないからな」 「?」 「おれの心に、だよっ」 そういうと彷徨は、しっかり家賃をうばっていった。 反論できないようにして。
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