「山稜ふいご」はどんなやつか

part1

作:山稜



―まずは自己紹介を。
 山稜(さんりょう)ふいご、ヒーロー同好会!会長を拝命してます。同盟&同好会の技術部長、HPの技術担当管理人です(笑)
―世間的には何してる人ですか。
 世間的には(笑)システムエンジニアかな?助言・分析からツール作成、トラブル解決までなんでもやるから、そういう言葉でくくってほしくはないけどね。パソコンの何でも屋って、言ってもらったほうがうれしいかもしれない。
―しかし「山稜」ってカタイ名前やね、なんでまた?
 う〜ん、もともとはアニキが「山稜」を名乗ろうとしてたのね。ウチみんな(日産車の)スカイライン好きで、山稜っていうのもスカイラインが「山稜線」からきた名前だから、だったりする。
―お兄さんがつけるはずだったのを、どうして。
 いや、取り上げただけ(笑) 硬そうな名前で性別わからん方が、都合いいかなと思って。
―プライバシーとか。
 そうそう。
―お兄さん、よく怒らなかったなぁ(苦笑) 「ふいご」は?
 ターボ。ついてるから(笑) 空気を送り込む装置で、それっぽい日本語は「ふいご」かな〜と。―よく関西弁でチャットとか掲示板とか書き込んでるけど?
 奈良県民ですからね。国のまほろば。仕事はもっぱら大阪で取ってますけどね。だからどっちかっていうと、大和弁より大阪弁の方が近いかもしれへん。
―国のまほろばっていうか、黒いハッピの人、よく見かける土地柄(笑)
 言わんといてちょうだい、あたしは浄土宗やねんから(苦笑)

SF好きなのね
―普通の質問をしよう(笑) 好きな映画・ドラマは?
 あぁ、ドラマ見ない。
―愛想もへったくれもないな(苦笑)
 だって、おもしろいと思わないんだもの。どっかで「そんなわきゃーない」ってツッコミ入れてる自分を脇に置いといて、なかなかじっくりは楽しめんわよ。
―特撮は?あれこそ「そんなわきゃーない」の世界では。
 いやいっそ、あれぐらい突き抜けてくれてるほうがいいのね。時代劇とかさ。割り切って見るでしょ、突き抜けてると。
―それでSF好きなのね。
 そうかもね。ヘタに身近だと、自分に当てはめてゾっとするという話もあるけど(笑)
―特撮で好きなのは?
 やっぱりスタートレックかなぁ。スターウォーズの方が人気はあるけど、あれって結局西部劇といっしょでしょ。善玉です悪玉です、だから悪玉やっつけます、そういうんじゃなくてね、人間って汚いよなぁ、でも何とかなりそうだなぁ、っていうところを見せてくれるのが好きだな、スタートレックは。
―仮面ライダーも好きでしょ。ヒーロー物って勧善懲悪なんじゃないの。
 最近のはそうでもないよ。こんなん子どもが見てわかるんか!?って…あれは対象は子どもじゃないね、子どものお母ちゃん向けやね(大笑)
―アギトとか。
 ファイズとかね。やりきれんよね、アレ。アギトは希望に満ちて終わったからまだよかったけど。
―クウガは見なかったんでしょ?
 見なかった。スポンサーの思惑で何色も変えられるようなのはちょっと(笑) いまさら仮面ライダーかいな、とも思ったし。
―なんでアギトから?
 神ですよ、神。
―あー、あの謎の青年が美形でよかったと。
 ちがーう!(笑)
 神とか何とか言い出すと、つい見入ってしまうのよね。宗教思想的なところって、21世紀の世界を占う意味では避けて通れないでしょ。現に中東は、いま思想の対立で明け暮れてる。そんなときに、ニッポンのトクサツはどんな切り口でそれを見せてくれるのかと思ったのね。そういう部分ではまったく期待はずれだったけどさ(笑)


愛のある家庭ですよ
―「だぁ!だぁ!だぁ!」は西遠寺という「寺」が舞台だよね。それで興味を?
 これはそういうんじゃなかったな。ふとテレビをつけたら、ルゥくんが飛んでてね(笑)これがまたかわいいんだ♪ んでまたルゥくんが「パンパっ、マンマっ」って言ってる相手が中学生の男子女子でしょう。なんでやねん…って調べ始めたら、ハマっちゃってね。ちょうどアニキんトコに子どもが生まれるのどうの、って言ってたころだったから、妙に印象的だったし。
―栗田しゃんに「おばバカ仲間?」とか言われてたけど(笑)
 そうだと思う(笑) 「おばバカ同盟」でも作るかな(大笑)
―子ども好きなのね。
 そうね、好きだね。「ハッピー アイスクリーム!」も子どもファクターと切っても切り離せない話だけど、川村センセーの描く子どもって、すっごくかわいいのね。これから楽しみね。
―だいたい、子どもの好きそうな物、好きだよね。
 どういう意味だ(笑) まぁポケモンは好きだけどね。
―ポケモンって男のコ向けって感じがするけど。
 そうでもない。金銀から女の子が主人公になれるようになったし、「PiPiPi」(PiPiPi☆アドベンチャー)「チャモぷり」(チャモチャモ☆ぷりてぃ、共に月梨野ゆみ著、小学館刊)みたいに、女のコ向けポケモンマンガもあるし。
―マンガは他には?
 「小さなお茶会」(猫十字社著、白泉社刊)、「ぽっかぽか」(深見じゅん著、集英社刊)、「あたしンち」(えらけいこ著、メディアファクトリー刊)。
―どういう家庭を築こうとしているんだ(苦笑)
 決まってますよ、愛のある家庭ですよ(照)
―そういう意味じゃ、だぁ!だぁ!だぁ!も外れてないわけだ。
 そういうこと。

ハジさらしもいいトコで(苦笑)
―それだけいろいろあるわりに、どうしてまた「だぁ!だぁ!だぁ!」でだけ創作小説を?
 もともと書く気はなかったんですよ。読ませてもらってばっかりで、書こうというつもりじゃ全然なかった。でも、栗田しゃんの「ナンバーワン宣言」で、気が変わった。
―数ある「だぁ」創作の中でも、あれはすごいね。
 「四中」(おーりさんのHP「市立第四中学校」)でもひとつの代表作になってるんじゃないかな。あたしも寝る間を惜しんで、一気に読みきった。すごいと思った。圧倒されたね、表現力、構成力、すべてにおいて。でも、あれって途中がちょっとかわいそうでしょう。なんとかならんかなと。
―なんともならんでしょう(笑)
 そりゃそうです、なんともならん。だってそれは書き手の世界だもの。それが栗田しゃんの味でもあるわけだし。すれちがいのもどかしさを書くのがうまいっていうかさ。

 で、次にであったのが「ちいさな診療所。」なわけだ。

―ちーこしゃんの。
 うん。じわっとあったかいでしょう。これこそ「だぁ」だなと…いわば正統派、と思った。いやね、それ以外のが正統じゃないってわけじゃないけどさ、あたしにとっては彼女の「じわっとあったかさ」がツボにハマったのよ。
 で、その両方を知ってしまって、思いっきり欲が出た。原作の最後って、いきなり「引っ越さなくてよくなった」に飛ぶでしょう。そこらへん、未夢・彷徨、クリスも含めて、じわっとあったかく、丸く収まる話はできないかと。でもまさかちーこしゃんに「書いてくれ」言うわけにもいかないし(笑)

―それで「わんだりんぐ・どりーむず」を。
 そう。長いこと書き物なんてしてなかったし、実力のないのはわかってたんだけど、おさえ切れなくて。あとから読みかえして、自分で「うっわ〜」と思ってるけどね(苦笑) 書き直そうとも時間もないし、ハジさらしもいいトコで(苦笑)
―それからも結構書いてるね。
 「山稜でございます」(旧サイト)立ち上げて、キリ番リクエストとかやってるうちにシリーズ化しちゃったからねぇ。正直な話、こんなに書くと思わなかったね(笑)
―どこまでやるの?(笑)
 さーて、どこまでやろうかな(笑) とにかく、「まい・おうん(・さんたくろーす、三太とキョウコのストーリー)」が途中だし、未夢彷徨の結婚話も書き始めちゃってるし、アフター新だぁも書き始めちゃってるし、書き散らかしてるから整理しないと。まだクリスと望の話も書きたいと思ってるし。
―いっぱいあるね(苦笑) そういう、ストーリーはいつ考えてるの?
 仕事に行くときの道、歩きながらとか、電車の中とかが多いかな。歩きながら大筋を考えておいて、電車の中でPDA使って書くの。
―んじゃもっと書けるんじゃないの?
 でも見通し悪いからねPDAじゃ。書き直す頻度が高くって。やっぱりPCで秀丸(エディタ)の方が書きやすい。
―内容的には。
 未夢彷徨の場合はやっぱし「ほの甘」。ベタベタだと、未夢彷徨らしくないような気がして。
―書いてるうちに、そっち方面に走りそうにならない?
 ならない。ムリにそっちに走らせようとしても、彼ら自身が「できるかっ!」って言ってくる。
―「彼ら自身が」って(笑)
 いやホントにそうなのよ。元のキャラがしっかりしてるから、スタートとゴール、チェックポイントさえ決めてあげれば、あとは「勝手にキャラが動く」っていうかね、すんなり行動とかセリフとか、つぎからつぎから浮かんでくるのね。それが浮かんでこないときは、話の設定に無理がある。未夢彷徨にベタベタさせようとすると、全然浮かんでこないんだわ(笑) だからあたし的には無理があるんだろうと。
―表現も特殊だね。
 話の中の?ちょっと特殊かもしれないね、確かに。
 最初は単に、漢字の量を減らそうとしてたのね。そうすると、ひらがなが続くでしょう。それで読み下しがしやすくなるように、読点を増やしたり文節を入れ替えたり、空行を入れたりしてたら、面白いリズムが出てきたりする。んで調子に乗って、押韻したり音数あわせたりして遊んでるね、最近(笑)

―その場の情景を表現しないようにしてない?
 あんまり意識はしてないけどね。削れるところは削ってるから、読者の皆さん、想像できるところは想像しちゃってくださいって無責任にやってるトコ多いのね(笑) あと現実味がない表現は避けてるのと。
―現実味がない表現って。
 たとえばね、よく「未夢の金色の長い髪」って表現がある。でも実際、中学生が金髪でロングだったら普通じゃないでしょ(笑) 髪が金色っぽく、目が緑色で描かれてるのはイラストとかアニメとかだから許されるんで、それを実現させられたら絶対ひいちゃう。そういう表現はしないことにしてる。

だれを対象にしてるんだ
―書くときにコレは欠かせない!っていうものって、何かある?
 ビール(笑)
―好きだねぇ(苦笑)
 コーヒーでもいいんだけどね。やっぱモルツ(サントリー)ね。シメイ(ベルギー)とか讃岐ビールとかだったら、もっと筆がのるんじゃないかな(大笑)
―小説書き以外の趣味は?
 バイクのレース観戦が一番かな。今年(2004年)のGP(MotoGP)は中野(真矢)選手がカワサキに行って、どんな活躍をしてくれるか楽しみ。国内だと、今年こそ(高橋)ユーキくんに250ccチャンピオン取ってほしいな。
―さいごにひとこと。
 「だぁ!だぁ!だぁ!」を通じて、たくさんの方々と交流させてもらうことができました。

同盟&同好会という集まりをはじめとして、いろいろなところでなかよくしていただいて、またみなさんにはげましてもらって…。
 わたしが何かを書いていけるのは、また同盟&同好会を運営していけるのは、応援してくださる皆様のおかげです。
 本当に、ありがとうございます。これからもどーぞよろすぃく♪

―長くなりましたな。
 だれを対象にしてるんだか、この内容…ここまで読む人いるんだろうか(笑)


作者近影(…無理がある)



髪の色が「山稜色」ってことで、あくあしゃんの「あくあスキン」トップイラストだったのを強奪してきました。ありがと〜(笑)


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